「塩分のとりすぎ」と言えば、「高血圧」を思い浮かべますが、
じつは肥満とも深い関係があるのです。
塩分を減らすことで、高血圧だけでなく肥満の予防・解消にも
役立ちます。
“塩分には食欲増進作用が・・・”
塩分を過剰にとると、腎臓から塩分を排泄しきれなくなります。
からだは体内の塩分濃度を一定にしようとして水分をため込みます。
すると、血液量が増えて血管内の圧が高まり、高血圧を招いて
しまいます。
「塩分摂取量が多い人は、高血圧だけでなく、肥満にもなりやすい
のです」と言うのは、減塩と健康にくわしい横浜市立大学の
山末耕太郎先生です。
山本先生によると、塩分には下記の2つの作用により、食欲を
増進させると考えられるそうです。
「逆に塩分を減らせば、摂取エネルギーを抑えやすくなる」と
言いますから、血圧だけでなく肥満が気になる人にとっても、
減塩対策は重要です。
“塩分が食欲を増進させるワケ”
1.塩分をとりすぎると、その体内濃度を薄めるため、「水分や
食事全体の量を増やせ」と脳から指令が出るため。
2.塩分(ナトリウム)が胃酸、胆汁、膵液の分泌を促し、食欲を
増進させるため。
“1日男性10g、女性8g未満に・・・”
日本人の成人の平均塩分摂取量は、男性12.2g、
女性10.5gです。
さまざまな健康上の目標を定めた「健康日本21」では、塩分摂取
目標を男性10g未満、女性8g未満としていますから、男女とも
2g以上オーバーしています。(高血圧症の人は6g未満が目標)
とくに、50~60代の摂取量はかなり多めです。
「若い時に薄味に慣れておくほど中高年になっても塩分摂取量が
少ない傾向がある」と山末先生。
とりすぎが疑われる人は早いうちに減塩を。
「肥満・血圧・塩分のとり方」チェック当てはまるものにレ印を付け、点数を合計してみましょう。
A.肥満(内臓脂肪)チェック→10点おへその位置の腹回り(腹囲)を測ると、内臓脂肪のつき具合が
わかります。
□男性・・・85cm以上
女性・・・90cm以上
B.血圧チェック・・・10点血圧は、最近医療機関などで測った血圧値か、家庭用血圧計で
測った血圧値でチェック
□上の血圧(収縮期血圧)が130mmHg以上か、
下の血圧(拡張期血圧)が85mmHg以上
C.塩分のとり方チェック・・・各1点□たらこやいくらなどの塩蔵品が好き
□麺類や丼ものをよく食べる
□野菜や海藻、果物はあまり食べない
□漬物や干物が好き
□味の濃いおかずが好き
□ウインナー、ハム、練り製品など加工品をよく食べる
□外で買ったお弁当や外食が多い
□ラーメンやそばの汁はほとんど残さない
□塩けの多いつまみでお酒をよく飲む
結果照合(すべて当てはまると29点)0~9点0点の人は、肥満・血圧・塩分のとり方に問題はなさそうです。
点数が高い人は、将来、血圧などに問題が生じないように
減塩をスタートしましょう。
10~19点Aに当てはまる人:メタボ予防・解消のために内臓脂肪を減らす
ことが必要。
運動と食生活全般を見直し、C.に多く該当する人はそれらを改善
しましょう。
B.に当てはまる人はC.で当てはまった項目をなくすよう努力する
ほか、ウオーキングを習慣づけたり、ストレスに気をつけるなど
高血圧対策を。
20点以上すでにメタボになっているかも。Cで該当した項目をなくすと
ともに、総合的な肥満対策、高血圧対策が急務です。
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